関口美術館と作家たち




東館



達 和子 展

 

「HOUSE」


2011121日(木) - 1218日(日)



(画歴)

 

1947 滋賀県に生まれる

1969           武蔵野女子大学卒

19751990 香港在住

1991 武蔵野美術学園入学

2000           武蔵野美術学園造形芸術研究科卒

 

グループ展

1999 第28回現代日本美術展(第29回 2000

   (毎日新聞社主催 東京都美術館、京都市美術館)

    第17回上野の森美術館大賞展(`00賞候補、`01優秀賞)

2000           モダンアート協会展(20002010)(`00 50周年記念、山口薫特別賞)

`01奨励賞:俊英作家賞、会友推挙、

`02優秀賞:安田火災美術団体奨励賞

`03会友佳作賞、会員推挙

2001           35回文化庁現代美術選抜展

2002           接近点府中ビエンナーレ連動企画展(府中美術館)

上野の森美術館大賞展入賞者展(吉井画廊、IBMコンピュターギャラリー)

2003           損保ジャパン美術財団奨励賞展(損保ジャパン東郷青児美術館)

上野の森美術館大賞展20作家の視点(上野の森美術館)

池田満寿夫記念芸術賞展 (`08)(洋協アートホール、大阪府立現代美術センター)

Tokyo Global ART 2003 Part Ⅱ(O美術館)  

CAFN展(埼玉県立美術館)(`05、`06、`09、`11

2004           版画展(版画協会)賞候補 (`05 `06 `07)(東京都美術館)

Global  Art 2004 in New York  (World Trade Gallery USA)

2005           作家の視点(上野の森美術館)

2006           第5回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレ(大野城市、福岡)

2007          美の棲む所 ten展 Select in 北海道(神田日勝記念美術館)

2008          29th 国際インパクトアート展(京都市美術館)

2009          New Wave 2009 in New York (HP Gallery NY USA)

2010          第9回 風の芸術展 トリエンナーレまくらざき(枕崎市文化資料センター南溟館)

10回現代美術CAT展   その他多数

 

個展

2001           ギャラリーセンターポイント(銀座)

2004 小野画廊Ⅱ (版画) (銀座)

2005           ギャラリー山口(銀座)

小野画廊 (銀座)

ぎゃらりーいぶき (版画)(銀座)

2006 ちばぎんアートギャラリー(日本橋)

ぎゃらりーいぶき (版画)(銀座)

2007           ギャラリー山口 (銀座)

2008           ギャラリー志門 (銀座)

ギャラリーテムズ (武蔵小金井、東京)

2009           ギャラリー山口 (銀座)

調布画廊(針生一郎 企画)(調布、東京)

2011 湘南台MY GALLERY (六本木)

関口美術館 東館(葛西、東京)

 

 

作品収蔵

上野の森美術館、 小豆島池田美術館 ドーンデザイン研究所

 

所属

日本美術家連盟、 CAFN会員 TACネットワーク会員

 

Signs & Displays 誌に版画10作品記載 (2006年2月号 マスコミ文化協会発行)

 

 

 

(作品について)

私の作品発表は約12年前の1999年の毎日現代美術展のコンクールから出発しています。作家としては遅い出発でした。

しかし当初より人間を描きたいという思いは強く、初期の作品はタブローの平面に種々様々な物質を画面に取り込んで、描き込む線とコラージュとの鬩ぎ合いで画面が成り立っていた。

当時は道端に落ちている物質が`私を拾って`と自分に呼びかけている様に思えたものです。

物質の質感に触れる行為、また物質の発するエネルギーを感じる行為は私にとっては、ただ存在するという強い実感であり、強いては自分自身が `今を生きている`という実感につなげる事の出来る行為だったように思います。

2001年のセンターポイントの個展では`触れる絵画`として発表しています。

 

その後版画(リトグラフ)の制作を始めることになりコラージュと相反する魅力にも引かれる様になった。

やがてタブロー作品も版画と同様に版を重ねる感覚で描く様になり、発想もより自由になって行った。

ユーモア、ファンタジー、エロティシズム。そして夢と現実、大人と子供、昼と夜。両極の狭間を定形を拒みつつ浮遊するイメージ。そのイメージをもとに命の温もりを描きたいという思いが湧いて来た

2004年制作の`MUZU MUZU`という作品からコラージュが突然消え作風が一変する。(モダンアート協会展出品)

命の温もりは生命の源であり、エロスの源、又人間関係の源とも言えると思います。

 

今回の展示作品はほとんど今年制作した作品です。

最近は`胞`というタイトルで描くことが良くあります。 胞とは`胚子`や`母親の体内で子供を包む膜`の意味があり私の描いている表現も女性の生殖器官や動植物の卵や発芽のイメージを思わせる表現へと変化している。

 

女の子はこの世に生を受けた時はすでに体内に次の世代の卵を抱えて産まれて来ます。やはり日々感じる事は命をつないで行く事の素晴らしさです。

またタイトル`HOUSE`も同じ思いで描いた作品です。

そしてなるべく時間の重なりを感じさせず、二度と出会う事の無い `今`、一刻一刻をドローイングの様に生き生きと描き出したいと思っています。

 

                                    達 和子

 

 

「HOUSE」





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